読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日も呑気にVOAニュース

日々VOAニュースとスカイプ英会話をフル活用して英語上手を目指します

オバマ外交:イスラエルの入植活動と国連決議

 昨年暮れの国連安保理にかけられたイスラエルによる入植地建設に対する非難決議案は、アメリカが拒否権を行使せずに採択されたことで大ニュースになった。というのも、歴代のアメリカ政権はイスラエルによる入植活動は批判しつつも、非難決議の採択には拒否権を行使することでは一貫していたからである。

 

オスロ合意を導いたクリントン大統領の時代だって、後半はネタニヤフ首相と緊張関係に至っていたけれども、国是を曲げることはしなかった。

learningenglish.voanews.com

 

この記事によれば、ケリー国務長官は、イスラエルによる入植活動は緊張を高めるもの以外の何者でもなく、パレスチナの人々の合法的な希望を無視するものと述べたらしい。これについてのネタニヤフ首相やトランプ次期大統領のコメントも乗っているが、これによれば、あと数週間で覆されることが確実な安定感のない立場を表明したにすぎないようだ。 

 

国際紛争に対して国家がどのようなスタンスで臨んで行くかは、基本的にその国の政権が判断することで、常に一貫している必要はない。昔から行われていた政策を、政権の責任において変更することは、それはその後の国益や地域の安定に貢献すると判断できる十分な根拠があるならば行われていい。

 

しかし、オバマ政権がやった今回の対応は、残りわずかとなった短い期間しか維持されない立場に基づくものすぎず、まったく感情的なものである。気にくわない奴らに対する感情的な腹いせ以上の意味がない。そんなもののために、世界は非常に高いコストを払うことになる。

  • この非難決議を成立させたことで、長年同盟関係にあったアメリカとイスラエル関係が一気に険悪化しパレスチナ側に過大な期待を抱かせた。
  • トランプ次期政権がどのような対応をとったとしても一度採択された決議が覆ることはなく、ずっと効力を発揮し続ける。
  • トランプ次期政権がどのような対応をとったとしても、中東が不回避的に不安定化する原因となる。
  • イスラエルの入植活動が国際法上違法となったことで、パレスチナ側になんの譲歩もなく「入植をやめろ」と主張する根拠を与えてしまった(和平の交換条件でなくなった)

 

いつもは、日経新聞から記事のリンクを貼るんだけれども、もっと良い記事を見つけたので、今回はこちらのリンクを貼っておく。

 

jp.wsj.com

  

オバマ大統領のような理想家は、結局己の中の正義の感情が強すぎて、その正義に反する振る舞いが許せないのだろう。安倍総理靖国神社に参拝したときに、やはりこれまでのアメリカ政府の立場と異なる声明を出して、いたずらに中韓を勢いづかせ、日本を失望させたことがあった。

少し遡れば、鳩山総理に対する冷遇、これは「トラスト・ミー」とまで言った沖縄問題をこじらせたことへの対応だから仕方ない面もあるけれども、オバマ大統領は鳩山氏を徹底的に毛嫌いして相当に無礼な振る舞いをとった。首脳会談を開かないばかりか、多国間の会議の場ですら食事会の短い時間しか会話に応じないだった。

今回の対応は、これらと同類のものでしかない。自分の感情を優先させて国益を損なうのだから、外交が下手くそなのも当然である。

 

むかし、韓国の李明博大統領が、レガシー作りのために、政権末期に竹島に上陸したり、天皇謝罪要求発言をしたりして二国間関係を回復不能なレベルまで毀損したことがあった。イスラエルから見たオバマ政権の仕打ちは、してはいけないことを怒り任せにやってしまったということにおいて、これと同じくらいひどい裏切りに映ることだったと思う。 

 

 

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習者へ
にほんブログ村


英語 ブログランキングへ